未明の4時半に咲いたのに昼まで待ったのは、花粉の成熟を待つためです。
ゴーヤの花粉がどの段階でどの程度成熟するかわ知りません。
開花直後に成熟している可能性もあります。
一日は咲いているようなので、あせる必要はなく作業が確実にできる明るい時間帯で、もしも花粉が未成熟でも午前中の高温で花粉が成熟できる
だろう時間を待って作業しました。

雌花が咲いていることを確認したら
受粉させるために雄花を採取します
花の長い柄の部分をはさみで切りました
雄花には可愛そうですが受粉すればゴーヤの実になれます

雄花を採取したら花びらをカットします
受粉にはおしべだけあればよく花びらはじゃまです
花びらが付いたままでは、
めしべとおしべがうまくすりあわせていられるか
花びらに隠れてみることができません
可愛そうですがはさみでカットしました
はさみを使ったのは、軸が細く弱そうだからです
力を加えて、おしべごととれてしっては失敗です

花の中心に出っ張っているのがおしべ
雄花と雌花を間違えないように注意しましょう
見分け方はいたって簡単
花やつぼみと茎をつないでいる軸があります
この軸がずっと同じ細さのままなのが雄花
雌花はツボミや花の付け根部分が15ミリくらいの長さで2〜3倍の太さになっています
これが子房
ゴーヤの実になる部分です

いよいよゴーヤに受粉作業をします
雌花のところまで花びらを切り取った雄花を持って移動
雌花をいためないようにやさしく
雄花の中心にあるおしべを雌花の中心にあるめしべにこすりつけます
やさしくやりましょう
高所作業大の苦手
ちょっと手がぶれて、雌花の花びらが落ちてしまいました
撮影したかったので、右手に愛用のF100fdをもち
左手にゴーヤの花びらを落とした雄花を持ち
左手で受粉を行いました
ちなみに、わたくしは右利きです
受粉しながら撮影しているので、どうしても注意が行き届かず
花びらに雄花が当たってしまいました
あっけないほど簡単に花びらが落ちてしまいました
雌花の根元を見ると子房がはっきりとわかります
少し太くなっている部分です
よくみると小さいながらゴーヤの雰囲気が出ています

顕微鏡を自分用にもつなんて夢でしたが、子供用に買ってあげられる価格になったんですね。
花粉や花粉管が150倍で見られるかはやってみないとなんともですが、小学生のこと学習雑誌の付録についてきたプレパラートで固定されたりんごの花粉と、そこからのびた花粉管
衝撃的でした
科学に興味がなくてもむし歯や肌、頭皮なんか見ると美容や医療の分野に興味を持つかもしれません。
すごく欲しいのですが、買ったら仕事にならなくなりそうです。
良く考えると、今まさに始めている仕事にはうってつけの道具ではあります。
仕事のためなら、ここは我慢して買うべきかもしれません。
一部訂正記事をアップしました
ゴーヤの人工授精
雄花の扱い方が、ここで書いた方法ではいまひとつだったため、試行錯誤した結果、良さそうな方法が見つかりました。