クラウドエンジンズ社のパーソナルクラウド実現する
Pogoplug日本新発売に向けたブロガーミーティングへ
参加させていただきました。
技術者から見て大胆で実現が困難な
プロジェクトが成功し各国に展開中
とてもうらやましい世界でした。
ファイル共有をしたい。
きっかけはCEOダニエル・プッターマンさんが
4年前アップルの店内でのひらめき。
iPhoneを手にしたダニエルは1TB以上の
ストレージがほしいと思った。
それがすべての始まりです。
日本でもDrooBoxやSugarsyncといった
ファイル共有サービスは有名です。
またiPhoneなら年額9800円でアップル自身が
MobileMeというサービスを提供しています。
しかしどれも無料では数GB
お金を出しても100GBが限界で
1TBなんてまだまだ夢の話。
それを無料で提供できないものか。
そこから二年に及ぶ研究が行われ
開発されたのがPogoplug。
奇妙な名前のPogoplugはポゴプラグと
発音しますが海外でさえ大反対されたそうです。
まだ、社名のクラウドエンジンズの方が良い。
CEOダニエルはその瞬間Pogoplugに
決めたそうです。
そしてボディーカラーはピンク。
黒も同時に候補に上がっていました。
もちろん誰もが黒がいいといった。
そうです、ご想像のとおりCEOダニエルは
その場でピンクに決めたのでした。
そもそもコンセプトからして
そういう思考の持ち主でなければ思いつかないし
実現しようとはしないものです。
無料で何TBでも、いや上限なしで
ファイルシェアリングを提供しよう。
そこでひらめいたアイディアが
ファイルそのものは各現場に置く。
USB接続の外付HDDなど使っているものを
そのまま利用する。
そのデバイスをネットにつないで
どこからでも使えるようにすれば良い。
実現したのがPogoplugでした。
無料だけではなく、誰でも簡単に
すぐ実現できるという無茶なことも
同時に決めていました。
どうするのか
電源入れてネットに繋ぎ終了。
あとは全部自動的に処理される。
そのための仕組みをPogoplugに
つくりこんでいます。
何より素晴らしいのが
ファイル共有という根底にある考え
機能を全てにおいて基本としていること。
例えば印刷
いまGoogleが力をいれているネットプリント
Chromeの開発バージョンが必要ですが
印刷したいデバイスにはプリンタドライバーは不要。
しかし、印刷する側のChromeは起動していなくては
いけませんし、もちろんプリンタードライバーは
インストールされていなくてはなりません。
Pogoplugが実現する方法はスマート。
クラウドエンジンズにあるサーバーに
プリンタードライバーがあります。
ファイル共有システムだから印刷したいファイルを
クラウドエンジンズのサーバーに送る。
クラウドエンジンズのサーバーが処理して
接続されているプリンターで印字できる
データーに変換して再び印刷する
Pogoplugに転送する。
Pogoplugは、転送された印刷イメージを
そのままプリンターに送るだけ。
だからどんなプリンターが開発されても
Pogoplugの利用者は何もする必要はなく
クラウドエンジンズのエンジニアが
自社のサーバーにインストールすれば終わり。
とても簡単な仕組みです。
EPSONとHP両社のプリンターには
デフォルトで完全対応済み。
今後の新製品にも対応していくとのこと。
また日本進出にあわせ、一ヶ月に
一社のペースで対応するプリンター
メーカーを増やしていくという意欲的な
戦略も紹介されました。
世界的に見るとHP社が圧倒的な
シェアを誇り、かつてIBMが多用した
EPSONをサポートすれば大半の
プリンターには対応できるという事情があります。
日本は特殊でHPの代わりに
キヤノンがとても大きなシェアーを
握っています。
わたくしもブロガーミーティングで惚れ込み
MP640を愛用しています。
ただ、海外製ツールをよく利用するのおで
メインのプリンターはHP社製のままです。
iPhoneでも最初に使えるようになったのは
HP製のプリンターでキヤノンは
メーカーの個別対応をまたなくては
なりませんでした。
そういう問題が解決してしまいます。
iPhoneからでもAndroidからでも
そう、どのAndroidでもいいんです
機種を問わず利用出来るものから
共有しているファイルを指定すれば
好きなところにあるPogoplugに
つながれたプリンターから印刷できる。
画期的なことです。
たとえば、コストの問題がありますが
fonのようにプリンターを解放することだって
できてしまうわけです。
プリンターの種類は気にしなくていいのですから
Androidなど位置が確認できるデバイスなら
近所で公開されているプリンターを指定すれば
その場で印刷できる。
企業でもPogoplugを導入すればどこでも
直ぐに必要な書類・資料が印刷できる。
画期的なことです。
なにより極めて便利になります。
また、年賀状やクリスマスカードといった風習も
PogoplugのURLを教えてもらえれば送料無料で
相手先のプリンターで直接印刷できる。
もちろん画像データーでもいいけれど
手にするというのも大切なこと。
実際CEOダニエルは別に住まう両親の家で
自分子供(孫に当たる)の写真を
Pogoplug経由で印刷しているそうです。
データーは自宅にあり、両親の
Pogoplugにはプリンターしかつながっていないとか。
Pogoplugとプリンターの接続はLAN経由です。
※プリンターをUSBで直接接続可能かは
聞きそびれてしまいました。
↑2011/02/04販売開始予定です。
Pogoplugには4つのUSBポートがあり
それぞれにHDDなどを接続できます。
USBメモリーなどでもOKです。
接続したハードディスクなどの総容量が
クラウドのデーター容量になります。
HDD側にはOSなどは不要なのも嬉しい。
海外ではヘビーユーザーがいて
3TBのHDDを4台つないで12TBの
クラウドストレージを実現しているそうです。
ということで、気になる3TB HDDにも対応済み。
HDDなどのフォーマット形式も代表的な
Windows、Mac、Linux形式に対応していますので
NASとして使う場合にも不便はないでしょう。
カイ氏伝。さんが事前にモニターされ
説明がありましたが、速度や細かなセキュリティー
設定を求める人には向かない。
そいう方はHPのホームサーバーが向いているでしょう。
あるいは、Windows2008Serverを導入し
きちんとした設計をされるしかないでしょう。
動画をH246形式に変換してストリーミング
どこからでも自宅に保管したデーターを
ネット経由で見ることができます。
しかも、はじめの10秒をサムネイルとして
すぐに見られるというおまけ付き。
見ることにした動画はPogoplugで画像変換され
H264形式でストリーミングされます。
画像のサイズは利用している地域の
標準的なインターネット帯域により
クラウドエンジンズのサーバー側が自動設定。
※まもなく、指定できるようになるそうです
一番の売りはとにかく簡単であること。
低コストで化物じみた巨大ストレージを
もつことができることです。
プレス発表などで記者に製品サンプルを
送るときには電子レンジ調理タイプの
ポップコーンの素を同梱するそうです。
ポップコーンは電子レンジで90秒チンすると出来上がる。
Pogoplugは開梱して60秒で使える。
ルーターに接続しUSBストレージを接続
my.pogpplug.comにてアカンとを
無料で作成する。
※メールアドレスとパスワード設定
以上で終了というあっけなさ。
技術者にはつまらない代物です!
まあ、冗談ですが、実際は黒箱などより
おもしろい楽しいおもちゃですよ。
中身はLinuxBoxでWebDavなども当初は
あったそうです。
自分でコード書けばなんでもできてしまう。
格安Linuxサーバーにもなりそう。
そして低消費電力なのがくすぐります。
ATOMプロセッサーで構築しても
20W前後はどうしても消費してしまう。
Pogoplugはプレス資料によると4Wだそうです。
蛍光灯に付ける常夜灯のナツメ球なみ。
最近のLED電球程度ということです。
基本はwebサーバーなのだと強調されていました。
HTTPベースでファイル共有できる。
しかも家庭内ならNASになる。
そして一番の売りはスマートフォン対応の広さ。
iPhone限定はいくらでもありますが
iPhone・iPad対応でファイルアップもできる。
Android対応済み
なんとBlackBerryやPalmにも対応し
ファイルがアップロード出来る。
写真をスマートフォンでとったとき
あとの扱いがやはり面倒すぎます。
結局帰宅してパソコンにケーブルでつないで
ダウンロードするまで使えなかったり。
それが自前のクラウドですから容量制限なんてなし。
足りなくなったらHDDを継ぎ足すだけ。
2TBの外付けハードディスクがAmazonでも
1万円を割り込んでいます。
NASではない普通のUSB外付けHDDが
LAN内ではNASへとグレードアップし
インターネットからはプライベートクラウドになる。
バックアップなどの機能も持っています。
またHDDのスタンバイ機能にも対応。
CEOダニエルは、WakeUpLanならぬ
これこそまさにWakeUpWanだと自慢していました。
そう、スタンバイモードに入ったHDDを
インターネット越しで揺り起こし
と言っても何もするわけではないんですが
使用することができ、勝手にスタンバイしてもらう。
省エネとか騒音対策の点でこれはうれしい。
形状が変わっていてオフィスなどにある
テープカッター(セロテープを使う器具)に
似ています。
これも技術屋からみるととても合理的。
熱を持つ本体が完全に宙に浮いた状態。
熱を逃がしやすく冷気も吸い込みやすい。
放熱設計としては理想的です。
残る気になる点は地デジ移行。
地デジ対応はユーザーの声次第だそうです。
帰り際、評価機をお借りしました。
落ち着いたら、接続してみます。
もちろん今回もWDさんから頂いた
外付けHDD My Bookからはじめます。
用途を再び変更して評価期間は
プライベートクラウド用にしてみます。
テストが遅れているのは、なんとなんと
一緒に試したかった
![]() HP MediaSmart Server EX490 |
↑これをメーカーのHPさんから頂いたんです。
それがなんと今日届くという偶然。
ということで気分がハイになっているのと
少々真面目に割り振り考えないと後が面倒。
あまり時間をロスしたくないので
ホームサーバーに入れるものとPogoplugで
試すものに分類してから始めます。
そうしないと、のりでやってしまい、
間違い無く後で後悔します。
時間だけのロスなんですが、自制が効かなくなって
ついつい様々なケースでテスト
やりすぎてしまうんです。
まだ使い込んでいませんが、現段階での考え方
両方使うと便利なのが間違いない。
HPホームサーバーでプリンター共有は面倒。
というかBlackBerryなどではどうしようもない。
ファイルを簡単に他人と共有するのも同じ。
手間を掛けたくないときはPogoplugがいい。
昨夜はYouTubeに動画アップするのに
何時間も待ちました。
あとで見ると1.1GBなんて動画までありました。
H246形式ならこんなにでっかくならないのに。
まあ、コンデジだからこんなものでしょう。
2GB以上にアカウントが対応していて
15分以上の動画もアップできる。
コンデジで撮影したのであまりきにせず
アップしたのが待ち時間が長かった原因でしょう。
これもPogoplugならファイル転送して終わり。
実に簡単です。
HPのホームメディアサーバーなら
もっと手厚い動画ハンドリングができます。
使いたい機種に合わせたエンコードを
複数自動で作らせておけます。
そのほうが再生もスムースだし綺麗。
とりあえずさっと共有したいものは
Pogoplugが最強のツールになる。
しっかりやりたいものはホームサーバーが
性能上やはり向いています。
簡便性では、もう議論の余地なし
Pogoplugに決まりです。
考えて見ればPogoplugにつかった
USB HDDってそのままホームサーバーの
USBポートに繋げばとりあえずNAS的に
使えてしまうんですよね。
なにかやっても無駄にはならない。